PRODUCT製品紹介:Fusion 360 コラム記事

Fusion360のコンポーネントとは?ボディとの違いと作り方

2020年11月06日(金) 更新

Fusion360では、アセンブリ(組み立て)によって製品を作れます。そして、アセンブリにおいて構成要素となるのが、コンポーネントです。

コンポーネントはFusion360における基本的な要素の一つであるものの、概念などの理解が初心者の方には難しいかもしれません。しかし、コンポーネントへの理解なしでは、CADを用いたものづくりはできません。

そこでこちらでは、コンポーネントに関する基礎知識や、作り方についてご説明します。

fusion360 コンポーネント_01.jpg

Fusion360のコンポーネントに関する基礎知識

まずは、Fusion360におけるコンポーネントの概要や、混同されがちなボディとの違いなど、基礎知識についてお話しします。

コンポーネントとは

コンポーネントとは、Fusion360における部品のことです。コンポーネントを組み合わせることで製品ができます。そのため、別々の部品を作る場合は、コンポーネントも別々に定義します。
分かりやすく表すなら、コンポーネントはさまざまな情報を入れるためのコンテナ(入れ物)です。ボディやスケッチ、原点などの情報がコンポーネントには含まれています。画像編集ソフトのPhotoshopに例えと、画像を構成するレイヤーを全てまとめたフォルダのようなものです。

なお、コンポーネントの中にコンポーネントを入れ込むといった「入れ子構造」も可能です。一つのコンポーネントを作るために、コンポーネントを多階層化することもあり、多重に階層化すると大規模なアセンブリも作成可能です。

ジョイントするにはコンポーネント化が必要

Fusion360のジョイントは、コンポーネント同士の動作を設定するコマンドです。あらかじめコンポーネントとして定義しておかなければ、ジョイントできません。

ジョイントでコンポーネントを組み合わせると、モデルを軸に固定し、マウスで動かして回転させるといった、実際の製品と同様の挙動も再現できます。

コンポーネントとボディの違い

部品であるコンポーネントに対し、ボディは形状を指します。Fusion360において、コンポーネントとボディは持つことのできる情報が異なります。上述したようにコンポーネントが複数の情報を内包しているのに対し、ボディが持てるのは単体の形状に関する情報のみです。また、コンポーネントはボディを情報の構成要素として内包しています。

また、コンポーネントとボディは使い方についても異なります。コンポーネントはパーツやアセンブリ、サブアセンブリデータとして使えますが、ボディはモデリングのみが可能です。

コンポーネントの作成方法と関連操作

次に、Fusion360で実際にコンポーネントを作成する方法をご紹介します。また、コンポーネントの取り扱いに関連した操作についてもあわせて紹介しますので参考にしてください。

コンポーネントの新規作成の仕方

コンポーネントの新規作成にはいくつかの方法が存在します。

一つはツールバーを使う方法です。最初にツールバーの「作成」をクリックし、「新規コンポーネント」をクリックします。

ブラウザ上の一番上の階層を右クリックすることでもコンポーネントは作成できます。同じように「新規コンポーネント」が表示されますので、マウスでクリックしてください。

移動する方法

基点からの位置関係を示すことで、コンポーネントが移動する動画を作成できます。コンポーネントの移動はアニメーションコマンドの「トランスフォーム」にある「コンポーネントを移動」で設定します。以下は、移動の具体的な手順です。

1.作業スペースから「アニメーション」を選択
2.ツールバーの「トランスフォーム」から「コンポーネントを移動」を選択
3.以下の各種値を入力
・コンポーネント:移動させる対象のコンポーネント
・基点を設定:移動の基準となる原点の位置
・X, Y, Z距離:X軸、Y軸、Z軸それぞれへの移動距離
・X, Y, Z角度:X軸、Y軸、Z軸を中心とした回転角度
・基準線の表示設定:拡散分解軸の表示有無

コピーの仕方

コンポーネントのコピー方法には2種類あります。リンクしたままコピーする方法と、リンクを解除してコピーする方法です。

「Ctrl+C」「Ctrl+V」のショートカットキーを使用した場合、および「右クリックメニュー」の「貼り付け」を選択した場合は、元とリンクしたままコピーされます。リンクを解除してコピーしたい場合は、右クリックメニューの「全体を貼り付け」を選択してください。

アクティブ化と解除する方法

Fusion360では、デザインの履歴を自動的に保存する機能が搭載されています。実際に作業をしていると、この履歴が長くなり見づらくなってしまいがちです。コンポーネントを「アクティブ化」することで、履歴をコンパクトにできます。

ブラウザから任意のコンポーネントを選び、名前の右にある〇にチェックを入れましょう。下部には、そのコンポーネントの履歴だけが抜き出され、確認が簡単になります。戻したい場合は、ブラウザの一番上のファイルをアクティブ化すると解除可能になります。

コンポーネントを作成するときのポイント

コンポーネントを作成する際に知っておきたいポイントをご紹介します。

コンポーネント作成後にモデリングを開始する

モデリングはコンポーネントを作成してから開始するのがおすすめです。コンポーネントと作成してからモデリングを開始するという手順で作業を行うと、コンポーネントごとにデザインの履歴が保存されます。

まずボディを作成して後からコンポーネント化することもできますが、この状態ではデザインの履歴が残りません。ボディからコンポーネントへの変換には、単独のファイル内で設計できる、他の部品が参照できるといったメリットもありますが、部品数が多くなるほど管理が難しくなります。基本的にはコンポーネント作成後にモデル作成を開始しましょう。

一つのコンポーネントに一つのボディを作成する

Fusion360では、一つのコンポーネントに複数のボディを作成することも可能です。しかし、特に理由がない限り、基本的には一つのコンポーネントに対して一つのボディを作成することが推奨されています。

コンポーネントに複数のボディを作成したとしても、最終的には別々のコンポーネントに分けなければなりません。これは、コンポーネントが一緒になっていると、図面を作成するときに単一部品の図面を作成できないためです。

サポートを利用してコンポーネントの考え方を正しく理解する

コンポーネントは大規模なアセンブリを行う際に便利な機能です。Fusion360を活用する上で、コンポーネントの概念や使い方に関する理解は重要であり、欠かすことができません。一方で、3DCADに初めて触れる方にとっては、自分だけで理解するのが難しいケースがあります。当社では、Fusion360のリモートサポートをご提供しております。コンポーネントに関する理解に自信がない方はぜひご活用ください。そのほか、NCデータの編集設定アドバイスや、モデリングサービスの割引といったサポートもご用意しております。ぜひご相談ください。

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