PRODUCT製品紹介:Fusion(Fusion360)コラム記事

Fusion(Fusion360)をインストールする手順と、うまくできないときの対処法

最終更新日:2024.02.13 / 公開日:2020.08.05

低価格で高機能なCAD/CAMソフトFusion(Fusion360)。この記事ではFusion(Fusion360)をインストールする方法やインストール時の注意点、不具合発生時の対処法について解説いたします。

Fusion(Fusion360)は年間88,000円(税抜)のサブスクリプション費用で利用することができますが、導入前には30日間の無料体験期間も提供されています。無料体験をお試しされる場合でもソフトのインストールが必要ですので、ぜひ当記事をご参考にしてください。

※Fusion(Fusion360)をインストールする際には、事前にエディションの選択と動作環境の確認を行います。また、インストール後はAutodeskアカウントが必要になりますので、事前に取得しておくことを推奨いたします。

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Fusion(Fusion360)をインストールする方法は?

Fusion(Fusion360)をインストールするには、はじめに無償体験版か有償のサブスクリプション版かを選ぶ必要があります。いずれも基本的な機能に変わりはありません。以下で、それぞれの使用条件等について解説します。

無償体験版を利用する

Fusion(Fusion360)の無償体験版には、複数の使用目的が想定されています。

ひとつめは「非商用目的」です。この場、1年間のサブスクリプションが無料で利用できます。個人的なデザインを作ったり、非商用目的の製造・ファブリケーションを行ったりする個人が対象です。こちらの場合は、いくつかの機能制限がございます。

次に「教育目的」です。その名のとおり、学生や教育者、教育機関での利用で、1年間のサブスクリプションが無料利用できます。

3つめは条件を満たしたスタートアップ企業です。対象は以下の条件を満たす企業です。

  • ・創業3年未満
  • ・従業員数10名以下
  • ・年間総収益が 10 万米ドル未満
  • ・自社オリジナル製品の設計・製造を行っている
  • ・Autodesk Fusion(Fusion360)コミュニティでの事例共有が可能
  • ・他企業の委託業務を受注していない

上記3つについては、Autodeskによる電話・メールサポートやチームの共同作業・データ管理機能、商用トランスレータ、AnyCADに制限があります。

一方、4つめの「商用利用の無償体験目的」では、サブスクリプションと同じすべての機能が利用できます。また、300クラウドクレジット(※)も含まれます。

※レンダリング作成、シミュレーションの実行、ジェネレータスタディ設定などを、Autodeskのクラウド環境で実行するために必要となるクレジットのこと

サブスクリプションを購入する

商用目的の法人がFusion(Fusion360)を使用する場合は、サブスクリプションの購入が必要です。

バージョンにはFusion(Fusion360)と、チーム参加者向けのFusion(Fusion360)- Team Participantの2種類があります。それぞれ、1カ月・1年間・3年間の単位で購入できます。

なお、Fusion(Fusion360)のサブスクリプション購入はAutodeskからだけでなく、代理店からでもご購入いただけます。当社の場合は、導入支援はもちろん、導入後の技術的サポートもお引き受けいたします。電話やメール、FAXを使ったリモートサポートやNCデータの編集設定アドバイス、そのほか各種サービスの割引などを特典としてご用意しております。

Fusion(Fusion360)の推奨動作環境とインストール手順

Fusion(Fusion360)はWindows、Macの両方に対応したソフトウェアです。しかし、いずれの場合も64bit版のOSである必要があるほか、スムーズな動作のためには推奨動作環境のスペックを満たさなくてはなりません。

ここからは、Fusion(Fusion360)の推奨動作環境と、実際のインストールの手順についてまとめます。

Fusion(Fusion360)の推奨動作環境

OS ・macOS 13 Ventura(バージョン 2.0.15289 以降)
・macOS 12 Monterey
・macOS 11 Big Sur
・Windows11
・Windows10(64 ビット) バージョン 1809 以降
CPU ・64bitプロセッサ
・4 コア以上
・1.7 GHz以上
(Intel Core i、AMD Ryzen シリーズなど)
メモリ ・4 GB の RAM
・※内蔵グラフィックス 6 GB 以上推奨
グラフィックス カード ・DirectX 11 以上 (Direct3D 10.1 以上)をサポート
・VRAM 1 GB 以上の専用 GPU
・RAM 6 GB 以上の内蔵グラフィックス

インストール手順

  • 1.Fusion(Fusion360)インストーラーの最新版をサイトからダウンロードしてください
  • 2.「Fusion Client Downloader.exe」をクリックして実行し、インストールを開始します
  • 3.インストール完了後、Fusion(Fusion360)が起動します
  • 4.Autodeskアカウントへサインインします
    ※アカウントがない場合は、ご自身の情報をサイトで入力しアカウント作成をします
  • 5.サインイン完了後、Fusion(Fusion360)が使用できるようになります

インストール時の注意点と、うまくできないときの対処法

Fusion(Fusion360)のインストールを行う際には、いくつかの注意点があります。また、インストールに失敗するなどの場合の対処法について解説します。

インストール時の注意点

Fusion(Fusion360)はユーザープロファイルへインストールされます。つまり。ログインしているアカウントのみが使用できるということです。なお、インストール場所も固定となるので、別ドライブへの指定も行えないので注意しましょう。

インストールがうまくできないときの対処法

Fusion(Fusion360)のインストールに失敗する場合は、以下の点について確認してください。

まずはOSの種類です。推奨動作環境はWindows8.1以上とされていますが、こちらはあくまでも64bit版です。OSが32bit版の場合、インストールは行えないので注意しましょう。また、インストール自体はできたものの、描画エリアにグリッドが表示されないなど、正常な動作をしない場合はPCのスペック不足を疑いましょう。

次にインターネットの接続状況も確認しましょう。Fusion(Fusion360)は、インストールや更新などに、ストリーミングテクノロジが使用されます。オフラインの状態でのインストールは行えません。

Windowsのログインユーザー名に日本語が用いられている場合

インストール後にFusiotnが起動しないというケースでは、ログインユーザー名を確認してください。もしもここに日本語(2バイト文字)が含まれていると、エラーが発生するという報告があります。

現在のユーザーにFusion(Fusion360)をインストールしてもエラーは解消されません。そのため、新たに日本語不使用のユーザー名のアカウントをセットアップし、そこにFusion(Fusion360)をインストールしてください。

Fusion(Fusion360)をインストールする際のポイント

今回はFusion(Fusion360)のインストールについてまとめました。

  • インストーラーのダウンロード時は無償体験版とサブスクリプションのいずれかを選ぶ
  • インストール時にはAutodeskアカウントが必要
  • 正しく動作しない場合は推奨動作環境とマシンスペックを見比べてみる
  • インストール時はインターネットが必須
  • ユーザー名に日本語は使わない

上記に注意しながら、インストールを進めてください。

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