PRODUCT製品紹介:Fusion(Fusion360)コラム記事

Fusion(Fusion360)で文字を入力・立体化する方法と、3Dモデルへの刻印の仕方

最終更新日:2024.02.13 / 公開日:2020.10.28

Autodesk Fusion(Fusion360)を使うと、簡単にCADのキャンパス上へ文字の入力が行えます。さらに、文字の3D化(立体化)や、3Dモデルへの刻印・押し出しも可能です。これらは製品のデザインには欠かせない基本操作なので、ぜひともマスターしておきたいところでしょう。

そこで今回は、文字入力の基本から応用までの手順を解説します。一通りの流れをフロー形式で記載していますので、ぜひ手を動かしながらご覧ください。

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読了目安時間は約2分です

この記事はこんな人におすすめ

・文字の入力作業からモデル化までの流れが知りたい方

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Fusion(Fusion360)で文字を入力する方法【基礎編】

最初はもっとも基本的な、文字の作成方法から習得していきましょう。Fusion(Fusion360)のテキスト作成は非常に簡単です。illustratorのテキスト作成に近いイメージでサクサクと入力ができます。以下では、具体的な手順を見ていきましょう。

文字の作成の仕方

  • 1. ツールバーの左上にある「スケッチを作成」をクリックします。

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  • 2. スケッチを作成する平面を選択します。

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  • 3. ツールバーがスケッチ用に切り替わります。このなかから、「作成▼」のボタンをクリックしてください。

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  • 4. 作成コマンドの一覧が表示されるので、このなかから「文字」を選択します。

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  • 5. 文字の位置を指定します。なお、この位置はデフォルトの設定だと文字の左下の部分にあたります。

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  • 6. テキストの位置を指定すると、「文字」というダイアログボックスが表示されます。このなかに「文字」という名称のボックスがあるので、表示したい文字を書き込んでください。

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  • 7. キャンパス内に書き込んだ文字が描写されて完成です。


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入力した文字にできる操作

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キャンパスに書き込んだ文字は、後から高さや角度、文字装飾、フォントなどを細かく調整できます。また、テキストの分割でさらに細かい単位での編集・調整も可能です。

テキストのダイアログボックスで設定できる項目

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  • 文字: テキストの内容を書き込み・修正できます。
  • 高さ: 文字の高さを設定します。はじめに配置した「文字の位置」から〇〇mmといった数値で決められます。
  • 角度: 文字の角度を設定します。単位の表記は「deg」です。
  • 文字スタイル: 文字に太字、イタリック(斜体)、下線(アンダーライン)といった装飾形式を加えられます。
  • フォント: 文字のフォントを設定します。使用できるのはOSにインストール済みのフォントのみです。(※)
  • 反転: 水平・垂直方向へと文字を反転できます。

※MacOS版の場合、日本語のフォントは変更をしても描写に反映されない仕様です

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なお、文字のダイアログボックスを閉じてしまった場合には、対象の文字(スケッチ)にカーソルを合わせて選択した後、右クリックをしてください。その後で開かれるメニューのなかの「文字を編集」をクリックすることで、再度ダイアログボックスを呼び出されます。

テキストの分割

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右クリックメニューから「文字を分解」をクリックすると、文字がバラバラのプロファイルに分解されます。
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それぞれの線や面をスケッチとして編集できるようになるので、より自由な形状の編集・調整が可能になります。

Fusion(Fusion360)で文字を入力する方法【応用編】

続いては応用編に挑戦してみましょう。主に、3Dモデルと文字を組み合わせる方法を解説します。

文字を3Dモデル化(立体化)する

  • 1. 【基礎編】の手順で文字を作成します。

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  • 2. スケッチパレットのダイアログボックスの下部にある「スケッチを終了」というボタンをクリックします。これでスケッチモードが終了します。

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  • 3. 作成した文字を選択します。

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  • 4. ツールバーにある「押し出し」をクリックします。

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  • 5. 青い矢印が文字の中心部に表示されるので、矢印方向にマウスでクリックしながら持ち上げます。
    ※もしくは、押し出しのダイアログボックス内にある「距離」で押し出す距離を設定します

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  • 6. 押し出しのダイアログボックス下部にある「OK」ボタンをクリックします。
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3Dモデルに文字を刻む

  • 1. 文字を刻む対象となる3Dモデルを新規に作ります。

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  • 2. ツールバーの左上にある「スケッチを作成」をクリックします。

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  • 3. 文字を刻みたい3Dモデルの面を選択します。

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  • 4. 【基礎編】の手順に従い、文字を作成します。

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  • 5. スケッチパレットのダイアログボックスの「スケッチを終了」をクリックし、スケッチモードを終了します。

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  • 6. 「文字を3Dモデル化」するの手順4.までを実行します。
  • 7. 青い矢印を3Dモデルの内部方向へ移動します。
    ※もしくは、押し出しのダイアログボックス内にある「距離」で押し出す距離を設定します

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  • 8. 最後に、押し出しのダイアログボックス下部にある「OK」ボタンをクリックして完了です。

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【逆手順】3Dモデルから文字を押し出す


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前項では、3Dモデルに文字を刻む工程を説明しました。しかし、7の手順で、青い矢印を3Dモデルの外方向へと移動すれば、3Dモデルから文字を押し出すことも可能です。

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曲面に文字を入れる・押し出す

  • 1. 文字を刻む対象となる曲面のある3Dモデルを新規に作ります。

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  • 2. ツールバーの「構築」>「オフセット平面」で、曲面と平行になる作業場所(平面)を作ります。

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  • 3. ツールバーの左上にある「スケッチを作成」をクリックします。

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  • 4. 手順2.で作成した作業場所(平面)を選択します。

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  • 5. 【基礎編】の手順に従い、文字を作成します。

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  • 6. スケッチパレットのダイアログボックスの「スケッチを終了」をクリックし、スケッチモードを終了します。

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  • 7. 「文字を3Dモデル化(立体化)する」の手順4.までを実行します。

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  • 8. 押し出しのダイアログボックスにある「開始」で「オブジェクトから」を選びます。

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  • 9. 3Dモデルの曲面を選択します。

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  • 10. 青い矢印を3Dモデルの方向へドラッグします。

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上記の手順を踏むと、曲面に沿った状態で文字の押し出しが行われます。
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以前のバージョンに比べると、非常に作業が簡単になりました。
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