PRODUCT製品紹介:Autodesk Fusion(Fusion360)コラム記事
Autodesk Fusion (Fusion360)の旋盤加工コマンドの特徴と、CAM機能で作成できるツールパス
最終更新日:2024.05.31 / 公開日:2020.08.05
Autodesk のAutodesk Fusion (Fusion360)には、ツールパスを作成するCAM機能が備わっています。今回はこのCAM機能の概要に加えて、Autodesk Fusion (Fusion360)の旋盤加工コマンドの特徴についてご紹介します。
目次
Autodesk Fusion (Fusion360)のCAM機能の基礎知識
CAM(Computer Aided Manufacturing)は、パソコン上でCNC工作機械をコントロールし、加工コマンドを作成するための機能です。事前に加工をシミュレーションすることで、工具やフォルダの干渉チェックが行えるため、作業効率化やミスの軽減につながります。
以下から、Autodesk Fusion (Fusion360)のCAM機能の特徴や、使用時の流れをご紹介します。
Autodesk Fusion (Fusion360)の
CAM機能の特徴
通常、CAMはCADと別に販売されていることが多いのですが、Autodesk Fusion (Fusion360)には標準で搭載されており、それぞれをシームレスに利用できます。そのため、CAD機能で作成した3Dモデルを基に、ソフトウェアをまたぐことなくツールパスが作成できます。
CADとCAMで使われる3Dモデルはそれぞれデータが紐付けられているため、たとえばCAD側で修正を施した場合も、ツールパスが再計算されます。わざわざ作り直すといった手間はありません。
なお、作成できるツールパスは2軸加工、3軸加工、穴加工、旋盤加工、5軸加工などがあります。さまざまな加工に対応できるのもメリットのひとつです。
CAM機能を使うときの基本的な流れ
1. 材料のサイズ設定:
「セットアップ」>「新しいセットアップ」を選択し、座標計算のための加工原点と材料のサイズを設定します。
2. 加工方法・工具の選択:
まずは加工方法を選び、それに合わせて工具を選択します。その後、加工方法や工具に合わせた加工条件の設定を実施。設定が完了したら、ツールパスが作成されます。
3. シミュレーション:
「アクション」>「シミュレーション」を選択すると、加工のシミュレーションが行えます。実際にどのような加工が行われるのかを確認しましょう。
4. ポストプロセッサ処理:
シミュレーションの結果に納得ができたら、ポストプロセッサ処理を行ってツールパスのデータを出力します。
Autodesk Fusion (Fusion360)の
旋盤加工コマンドの概要と注意点
Autodesk Fusion (Fusion360)にはさまざまな加工コマンドが用意されています。そのなかの旋盤加工コマンドについて、以下から解説します。
旋盤加工コマンドの概要
旋盤加工のツールパスを作成する際には、旋盤加工コマンドを使います。Autodesk Fusion (Fusion360)には、以下のような旋盤加工の種類が用意されています。
- ・旋盤輪郭加工
- ・旋盤溝切り加工
- ・旋盤フェイシング加工
- ・旋盤単一溝切り加工
- ・旋盤面取り加工
- ・旋盤切り落とし加工
- ・旋盤ねじ切り加工 など
旋盤加工コマンドを使うときの注意点
旋盤加工の特性を意識してモデリングを行う
物理的に加工が難しい形状(深い溝や穴、入り組んだ溝など)がある場合は、モデリングの時点から注意が必要です。旋盤加工の特性を踏まえたツールパスの作成を行ってください。
ホストプロセッサが旋盤加工を想定しているか確認する
ポストプロセッサ処理の際に「旋盤(または切削)ツールパスはポスト設定でサポートされていません」といったエラーが出る場合があります。この場合は、はじめにポストプロセッサテキストファイルを確認し、ポストが旋盤を想定しているかをチェックしてください。
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