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Fusion(Fusion360)の旋盤加工コマンドの特徴と、CAM機能で作成できるツールパス

最終更新日:2024.02.13 / 公開日:2020.08.05

Autodesk のFusion(Fusion360)には、ツールパスを作成するCAM機能が備わっています。今回はこのCAM機能の概要に加えて、Fusion(Fusion360)の旋盤加工コマンドの特徴についてご紹介します。

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Fusion(Fusion360)のCAM機能の基礎知識

CAM(Computer Aided Manufacturing)は、パソコン上でCNC工作機械をコントロールし、加工コマンドを作成するための機能です。事前に加工をシミュレーションすることで、工具やフォルダの干渉チェックが行えるため、作業効率化やミスの軽減につながります。

以下から、Fusion(Fusion360)のCAM機能の特徴や、使用時の流れをご紹介します。

Fusion(Fusion360)のCAM機能の特徴

通常、CAMはCADと別に販売されていることが多いのですが、Fusion(Fusion360)には標準で搭載されており、それぞれをシームレスに利用できます。そのため、CAD機能で作成した3Dモデルを基に、ソフトウェアをまたぐことなくツールパスが作成できます。

CADとCAMで使われる3Dモデルはそれぞれデータが紐付けられているため、たとえばCAD側で修正を施した場合も、ツールパスが再計算されます。わざわざ作り直すといった手間はありません。

なお、作成できるツールパスは2軸加工、3軸加工、穴加工、旋盤加工、5軸加工などがあります。さまざまな加工に対応できるのもメリットのひとつです。

CAM機能を使うときの基本的な流れ

1. 材料のサイズ設定:

「セットアップ」>「新しいセットアップ」を選択し、座標計算のための加工原点と材料のサイズを設定します。

2. 加工方法・工具の選択:

まずは加工方法を選び、それに合わせて工具を選択します。その後、加工方法や工具に合わせた加工条件の設定を実施。設定が完了したら、ツールパスが作成されます。

3. シミュレーション:

「アクション」>「シミュレーション」を選択すると、加工のシミュレーションが行えます。実際にどのような加工が行われるのかを確認しましょう。

4. ポストプロセッサ処理:

シミュレーションの結果に納得ができたら、ポストプロセッサ処理を行ってツールパスのデータを出力します。

Fusion(Fusion360)の旋盤加工コマンドの概要と注意点

Fusion(Fusion360)にはさまざまな加工コマンドが用意されています。そのなかの旋盤加工コマンドについて、以下から解説します。

旋盤加工コマンドの概要

旋盤加工のツールパスを作成する際には、旋盤加工コマンドを使います。Fusion(Fusion360)には、以下のような旋盤加工の種類が用意されています。

  • ・旋盤輪郭加工
  • ・旋盤溝切り加工
  • ・旋盤フェイシング加工
  • ・旋盤単一溝切り加工
  • ・旋盤面取り加工
  • ・旋盤切り落とし加工
  • ・旋盤ねじ切り加工 など

旋盤加工コマンドを使うときの注意点

旋盤加工の特性を意識してモデリングを行う

物理的に加工が難しい形状(深い溝や穴、入り組んだ溝など)がある場合は、モデリングの時点から注意が必要です。旋盤加工の特性を踏まえたツールパスの作成を行ってください。

ホストプロセッサが旋盤加工を想定しているか確認する

ポストプロセッサ処理の際に「旋盤(または切削)ツールパスはポスト設定でサポートされていません」といったエラーが出る場合があります。この場合は、はじめにポストプロセッサテキストファイルを確認し、ポストが旋盤を想定しているかをチェックしてください。

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Fusion(Fusion360)のCAM機能には数多くの加工コマンドが用意されており、旋盤加工にも利用できます。直感的な操作感とシームレスな機能連携、サブスクリプション方式による支払いは、ほかのCADにはないメリットといえるでしょう。

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