PRODUCT製品紹介:Autodesk Fusion(Fusion360)コラム記事
Autodesk Fusion (Fusion360)のライセンスの種類は?無料版と有料版の違いも紹介
最終更新日:2024.11.19 / 公開日:2024.07.10
Autodesk Fusion (Fusion360)のライセンスの種類には大きく、
- ・法人向け
- ・個人や学生、教育機関向け
の2種類があります。
さらに、エクステンション・ライセンスが提供されており、より高度な機能も活用できます。
Autodesk Fusion (Fusion360)は、多機能な3DCAD/CAM/CAEソフトウェアとして、多くの製造業界で利用されています。 特に、ライセンスは、無料版から有料版まで用意されており、ユーザーのニーズに合わせて選択可能です。
この記事では、Autodesk Fusion (Fusion360)のライセンスの種類と、無料版と有料版の違いについてご紹介いたします。
目次
Autodesk Fusion (Fusion360)とは
Autodesk Fusion(Fusion360)は、米国のオートデスク社が提供するクラウドベースの統合設計ソフトウェアです。 CAD(コンピュータ支援設計)、CAM(コンピュータ支援製造)、CAE(コンピュータ支援エンジニアリング)の機能を一つのプラットフォームに統合しており、製品設計から製造までの一連のプロセスをシームレスにサポートしてくれます。
パラメトリックモデリングや自由形状モデリング、アセンブリ、シミュレーション、レンダリングなど、多岐にわたる機能を搭載し、設計者やエンジニアが高品質な製品を迅速に開発できるようになっています。
Autodesk Fusion(Fusion360)のメリット
Autodesk Fusion(Fusion360)は、そのクラウドベースで提供されるため、ユーザーはインターネットに接続されている限り、どこからでもアクセス可能です。 このため、複数のチームメンバーとリアルタイムでコラボレーションすることができます。
また、設計から製造までのプロセスを一貫してサポートする多機能な設計・製造ツールであり、パラメトリックモデリングや自由形状モデリングによる詳細な設計、シミュレーション機能を用いた性能評価、CAM機能を利用した製造プロセスの最適化など、さまざまなことを実現可能です。
さらに、コストパフォーマンスも高く、無料版から有料版まで多様なライセンスプランが提供されているため、ニーズに応じた柔軟な選択が可能です。
Autodesk Fusion (Fusion360)のライセンスの種類
Autodesk Fusion (Fusion360)には、「法人向け」と「個人や学生・教育機関向け」があります。
法人向け
法人向けのAutodesk Fusion (Fusion360)ライセンスは、製造業や設計業務を行う企業に最適なプランです。企業規模に応じて複数のプランが用意されており、チーム全体で利用できます。
法人向けライセンスの主な特徴として、以下の点が挙げられます。
- ・チームでの作業に向く...複数のユーザーがリアルタイムで共同作業を行うことができ、設計プロセスの効率化を図れます。
- ・クラウドストレージを利用できる...大量のデータを安全に保存・共有でき、プロジェクトの進行がスムーズに行えます。
- ・技術サポートが充実...企業向けのサポート体制が整っているため、トラブル発生時にも迅速な対応が可能です。
個人や学生・教育機関向け
個人利用者や学生、教育機関向けのライセンスも用意されています。 個人プロジェクトや学習のための利用に最適で、以下のような特徴があります。
- ・無料ライセンス...学生や教育機関向けには、無料で利用できるライセンスが用意されており、教育目的での利用が推奨されています。
- ・個人利用向けプラン...趣味や小規模なプロジェクト向けに、個人利用者向けの手頃なプランも用意されています。
Autodesk Fusion (Fusion360)の無料版と有料版の違い
無料版と有料版のAutodesk Fusion (Fusion360)には、いくつかの違いがあります。 以下に、主な3つの違いをご紹介します。
- ・機能制限...無料版では利用できる機能が制限されており、主に基本的な設計機能のみが提供されます。一方、有料版では、より高度な解析機能や製造プロセスの最適化機能が利用可能です。
- ・サポート体制...無料版では基本的なサポートのみが提供されますが、有料版では優先サポートや詳細な技術サポートが受けられます。
- ・商用利用の可否...無料版は非商用利用に限定されている場合が多く、商用プロジェクトには有料版のライセンスが必要です。
Autodesk Fusion (Fusion360)の教育機関ライセンスとは?
「個人や学生・教育機関向け」でもご紹介しましたが、教育機関向けのライセンスは、学生や教育者がAutodesk Fusion (Fusion360)を学習や授業で利用するための特別なプランで、無料で利用できます。
教育機関ライセンスには、以下のような特徴があります。
- ・無償で提供される...教育目的で利用する場合、特定の条件を満たせば無償でライセンスが提供されます。
- ・学習機能が充実している...教育機関向けには、教材やチュートリアルなど、学習をサポートする豊富な機能が提供されています。
- ・クラウドベース...クラウドベースのプラットフォームを活用することで、場所を選ばずに学習やプロジェクトの進行が可能です。
Autodesk Fusion (Fusion360)で商用利用できるライセンス
Autodesk Fusion(Fusion360)の商用利用向けライセンスは、企業が製品設計や製造プロセスの最適化を行うために必要な機能を提供しています。
商用ライセンスには、次のような特徴があります。
- ・包括的な機能...商用ライセンスは、設計から製造までをトータルでサポートしてくれる機能を備えています。たとえば、3Dモデリングやシミュレーション、CAM機能、データ管理機能などあります。
- ・技術サポートの提供...商用ライセンスには、専門的な技術サポートが含まれており、企業の技術部門が直面する、さまざまな問題に迅速に対応できます。サポートでは、ソフトウェアの最適な活用方法や問題解決のアドバイスを提供してくれます。
- ・クラウドストレージ...クラウドベースのプラットフォーム上にプロジェクトデータを安全に保存・共有できるほか、チームメンバーがリアルタイムで共同作業することが可能です。 これによりプロジェクトの進行を効率的に行うことができ、作業の重複やコミュニケーションの遅延を防ぐことができます。
- ・ライセンスの柔軟性...商用ライセンスは、企業のニーズに応じて柔軟に選択・拡張することが可能です。必要に応じてライセンスを追加できるため、大規模なプロジェクトや複数のチームでの利用にも対応可能です。
Autodesk Fusion (Fusion360)の商用利用についての注意点
商用利用にあたっては、いくつかの注意点があります。
以下に、主要なポイントを挙げます。
- ・ライセンスの適用範囲...商用ライセンスを使用する際には、契約内容に基づいて適用範囲を確認することが重要です。特に、利用する機能やサポートの範囲については事前に確認しておきましょう。
- ・ライセンスの管理...企業内でのライセンス管理は、適切に行う必要があります。使用状況を定期的にチェックし、必要に応じてライセンスを追加・更新することで、円滑な運用が可能になります。
- ・情報セキュリティ対策...クラウドベースのサービスを利用する場合、データのセキュリティ対策が重要です。適切なアクセス権限の設定や、データの暗号化を行うことで、情報漏えいを防止しましょう。
Autodesk Fusion (Fusion360)のエクステンション・ライセンスとは
Autodesk Fusion (Fusion360)には、基本機能に加え、特定のニーズに応じたエクステンション・ライセンスが提供されています。
これらを利用することで、ユーザーはさらに高度な機能を活用することができます。
以下で、代表的なエクステンション・ライセンスについてご紹介します。
Fusion Manufacturing Extension
Fusion Manufacturing Extensionとは、製造プロセスを最適化するためのツールで、これを利用すれば複雑な機械加工や自動化プロセスの設定が容易になります。
以下は、Fusion Manufacturing Extensionの特徴です。
- ・高度な加工パスを生成可能...複雑な3D形状に対する加工パスを自動生成し、生産性を向上させます。
- ・加工シミュレーションが可能...リアルタイムで加工プロセスをシミュレーションし、エラーや不具合を事前に検出します。
Fusion Simulation Extension
Fusion Simulation Extensionとは、製品設計の信頼性を高めるためのシミュレーションツールです。
これを利用すれば、構造解析や熱解析、動的解析などが可能になります。
以下は、Fusion Simulation Extensionの特徴的な機能です。
- ・構造解析機能...応力や変形のシミュレーションを行い、製品の強度を評価します。
- ・熱解析機能...温度変化による製品の挙動をシミュレーションし、熱管理を最適化します。
Fusion Design Extension
Fusion Design Extensionとは、設計の柔軟性と効率を向上させるためのツールです。
高度なモデリング機能やジェネレーティブデザインを活用して、革新的な製品設計を実現できます。
以下は、Fusion Design Extensionの特徴的な機能です。
- ・ジェネレーティブデザイン機能...AIを活用して、最適なデザイン案を自動生成します。
- ・アドバンストスケッチ機能...複雑な形状やパターンを簡単に作成できるスケッチ機能が利用できます。
Fusion Signal Integrity Extension
Fusion Signal Integrity Extensionとは、電子設計の信頼性を高めるためのツールです。
これを利用すれば、信号の整合性解析やEMI対策が行えます。
以下は、Fusion Signal Integrity Extensionの特徴的な機能です。
- ・信号整合性解析機能...高周波信号の伝送特性を解析し、設計の改善点を特定します。
- ・EMIシミュレーション機能...電磁干渉(EMI)の影響をシミュレーションし、対策を講じることができます。
Fusion Manage Extension
Fusion Manage Extensionとは、データ管理とプロジェクト管理を強力に支援するツールです。
これを利用することで、プロジェクトの進行状況を一元管理し、チーム全体のコラボレーションを促進できます。
以下は、Fusion Manage Extensionの特徴的な機能です。
- ・プロジェクト管理機能...タスクの進行状況をリアルタイムで把握し、プロジェクトのスケジュールを効率的に管理できます。
- ・データ管理機能...設計データやドキュメントを一元管理し、アクセス権限の設定やバージョン管理が行えます。
Autodesk Fusion (Fusion360)をフアクトで申し込むメリット
Autodesk Fusion(Fusion360)をフアクトで申し込むことで、多くのメリットを享受できます。
以下で、特に注目すべき3つのメリットをご紹介します。
4軸加工・5軸加工が可能
フアクトで提供されるAutodesk Fusion(Fusion360)のライセンスは、4軸および5軸加工に対応しています。
このため、複雑な形状や曲面の加工が容易になり、製造業における高度なニーズに応えられます。特に、自動車や航空宇宙産業など、高精度な加工が求められる分野で、大きな効果を発揮するでしょう。
ポストプロセッサの作成支援を受けられる
ポストプロセッサは、CAD/CAMソフトウェアで生成されたデータを工作機械が理解できる形式に変換するために重要です。
フアクトでは、専門スタッフによるポストプロセッサの作成支援提供しております。 ユーザー様が自分で行うよりも効率的かつ正確に設定を行え、加工精度の向上と作業時間の短縮が期待できます。
電話での即時問い合わせ、遠隔操作での直サポートが受けられる
フアクトのサポートサービスでは、電話での即時問い合わせが可能です。このため、問題が発生した際に迅速に対応でき、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。
また、必要に応じて遠隔操作による直接サポートも提供しています。複雑な問題や、設定の調整をリアルタイムでサポートスタッフと共有しながら解決することが可能です。
これらを利用することで、安心してソフトウェアを使用できるでしょう。
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