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工作機械の操作に必要なCAMとは?選ぶときのポイントを紹介

最終更新日:2025.04.28 / 公開日:2019.07.30

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工作機械は自動車から日用雑貨まで、さまざまな製品の機械加工に活用されています。ただ、形状が複雑な製品の場合は工作機械だけで操作することは難しく、CAMソフトを使うと一連の流れを短時間で行えます。

ただ、CAMを導入しようとは思ってもソフトの種類は多いですし、選ぶ基準がわからない人も多いかもしれません。この記事では、CAMについての基礎知識から実際にソフトを選ぶ際の3つのポイントについてご紹介します。

CAMの基礎知識

CAMとNC工作機械の関係

CAMは、CADで製図した設計図面を元にNCデータを作成し、出力するためのソフトウェアです。作成したデータをNC工作機械に転送することで、機械の操作を自由に制御することができます。NCデータは工作機械にダイレクトに入力する方法もありますが、製造過程や形状が複雑である場合には膨大な手間となります。

そのため、まずCAMでNCデータを作成し、それを工作機械の操作に用いることが高精度で効率的です。この方法は、NC工作機械の次世代型にあたるマシニングセンタを操作する際にも必要です。また、CAMではCADで作成した形状に対して、ツールパスという工具の軌跡情報を得られます。つまり、工作機械を稼働させる前に、コンピューター上で干渉などをシミュレーションできるのです。そのため、コストを抑えることにもつながります。

CAMの主な種類

CAMは大きく分けて2種類あります。1つ目は、全自動型と呼ばれるもので、簡単に操作できるというメリットがありますが、詳細な設定や条件をつけることはできません。2つ目は、汎用型と呼ばれ、製造方法や形状に合わせて加工の条件を自由に設定できます。製品の特徴や製造方法に合わせて、個別に使い分けましょう。

CAMの主な機能

CAMには、主に下記の3つの機能があります。

  • ・モデルに穴や輪郭を生成するための2次元加工
  • ・自動車のボディのような滑らかな曲面を作るための3次元曲面加工
  • ・4軸・5軸加工用ソフトを用いた複雑な形状処理

基本的に複雑な加工にも対応できる方法であれば、簡単な部品加工にも対応していますが、複雑な加工に対応したソフトはその分コストも上がります。そのため、加工に必要な機能を使い分けることが理想です。

CAMを選ぶときのポイント

必要な機能で選ぶ

製品によって適切な加工方法は異なるため、どのような製品を作っているかでCAMに求める機能も変わります。だからといって多くの機能が搭載されたCAMを選べばいいわけではありません。機能が増えるとコストもかかるからです。そのため、製品に適したツールパスを作成できるCAMを選ぶことが一つの基準となります。

またCAMは種類によって得意分野が異なります。2次元や3次元、金型加工、旋盤加工、切削加工など得意とする領域が違う中で製品に適したCAMを選びましょう。

扱うデータや使用する工作機械で選ぶ

自社で利用している工作機械に合わせてCAMを選ぶことも一つの基準です。どれだけ高機能なCAMであっても、開発環境に適していなければ理想のパフォーマンスを発揮できません。現場で複数の工作機械を扱っている場合は、1台のCAMで対応できるタイプもあるので、そちらを利用しましょう。

また、自社だけでなく取引先のデータ形式や使用しているソフトを参考にすることも大切です。CAMの種類が違えば、対応するデータや拡張子も異なるため、事前に確認しておきましょう。

メーカーのサポート体制で選ぶ

CAMの操作は、専門性が高く、未経験では適切に使いこなすことは難しいです。それに、会社の体制によってはCAMに不慣れな人が利用するケースもあるでしょう。そもそも、社内にCAMに詳しい人といった状況かもしれません。

その場合、メーカーのサポート体制の手厚さもソフトを選ぶ一つの基準になります。CAMを導入しても使いこなせなければ意味がないので、自社の状況に合わせて適切なソフトを選びましょう。

NC工作機械の操作(不要)におすすめのCAM

製品名
Autodesk Fusion

主な特徴
AUTODESKが提供するAutodesk Fusionの大きな特徴は、低価格で導入できる3DCAD/CAMです。サブスクリプション契約なので、CAM導入へのリスクなどを懸念されている方や、初めてCAD/CAMを使用される方などにお勧めします。2D加工、3D加工、割出し加工、旋盤、ミーリング付き旋盤に対応しており、オプションで同時4軸、同時5軸がご利用できます。標準で多数のポストプロセッサを搭載しているので、少し手を加えるだけでご利用できる場合もあります。修正が必要な場合は、フアクトへご相談ください。

製品名
FeatureCAM

主な特徴
AUTODESKが提供するFeatureCAMの大きな特徴は3D形状から2次元加工を自動で認識するフィーチャー機能です。入力したCADデータにフィーチャーを当てるだけで、データベースを元に自動で加工工程を作成します。そのため、加工者の技術による品質のばらつきを防げます。従来のCAMソフトは加工に関する知識が豊富でないと操作が難しかったですが、FeatureCAMでは未経験者でも扱いやすいです。

またポストプロセッサ機能も搭載されているためCAM独自言語のCLデータも幅広い分野に対応できるよう変換可能です。設定も公開されているため、利用者が作成や編集を任意で行えます。さらに、ファクトケアサポートでは編集に関する総合的なアドバイスにも受けられるため、CAMに不慣れな人でも問題なく動作可能です。

工作機械の使用環境に適したCAMを選ぼう

CAMソフトは、工作機械の操作に用いることができ、作業効率の向上を実現します。しかし、使用する現場の環境に適さないソフトを選べば、当然思うような効果は得られません。CAMを選ぶ際は、製品を加工するために、どのような機能が必要であるか確認しましょう。必要以上の機能が付いていると不要なコストがかかってしまいます。

また、ソフトによって対応しているデータや拡張子は異なるため、取引先のデータなどを参考にすることも大切です。CAMの導入を検討している会社の中には、ソフトに詳しい人が社内におらず不安な場合もあるかもしれません。その場合は、メーカーの支援の手厚さでCAMを選ぶこともおすすめです。使用環境に適したソフトを選びましょう。

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FACT
監修者
株式会社フアクト 技術部長

吉岡 秀次

1990年、アップル製PC「マッキントッシュ」版のCAMソフトウェアにて、マウス操作を取り入れたCAMの開発・普及に先駆的に携わる。以降、2次元から3次元CAMまで、多くのCAD/CAMソフトの開発および販売に携わり、金型加工や部品加工、多軸加工など、幅広い製造分野に精通。

ポストプロセッサ/加工シミュレーションに加え、切削加工現場のデータ通信システムにも精通。過去には職業訓練校の臨時特別講師を務め、現在も全国のCAMユーザーを技術支援・運用改善でサポート。

  • 専門:
    金型加工/部品加工/多軸CAM/ポストプロセッサ/加工シミュレーション/データ通信
  • 関与:
    FeatureCAM/FFCAM/Fusion/EZ-CAM/SOLIDWORKS ほか

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