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3DCADのデータを2Dに変換する方法|自動変換できるおすすめの商品とは?
最終更新日:2024.11.19 / 公開日:2022.03.18
3DCADの導入を検討しているけれども、取引先や協力会社などがすべて2DCADなので、導入してもいいものかと頭を悩ませている方は少なくありません。実は、3DCADであっても2Dへと変換することができることをご存じでしょうか?自分が使用するデータに関しては、3Dでわかりやすく作成して、取引先との共有時や図面の納品時には、2Dに変換するなどの対応が可能なのです。ここでは、変換方法やおすすめのソフトについてご紹介します。
目次
3DCADのデータを2Dに変換するのはなぜ?
ここでは、そもそもなぜ3DCADデータを2DCADデータに変換する必要があるのかについて詳しく解説します。
3DCADと2DCADの違い
3DCADとは、立体である3次元空間上に立体モデルを図面作成することができるCADのことをいいます。図面の情報を基にして、製品の計上を忠実に再現できるという特徴があるため、複雑な立体形状も直感的にわかりやすくすることができるのです。3DCADでは、大きく分けて3種類のモデルを作成できます。ワイヤーフレーム、サーフェス、ソリッドの3つであり必要に応じて表示させることが可能です。
一方、2DCADとは縦横の2軸、つまり2次元で表現するCADであり、3つの異なる角度から見た形を図面に起こして立体を表現します。3DCADと違って、ある程度経験を積まないと図面から立体をスムーズにイメージすることができません。また製品や部品の試作品を作成するまでにも、複数の工程を経る必要などもあります。
3DCADのデータを2Dに変換する理由とメリット
このように、一見すると3DCADのほうが、メリットが大きいように感じるのですが、なぜわざわざ2Dに変換する必要があるのでしょうか?その理由の一つは、取引先の企業の影響です。3DCADは普及してはいるものの、2DCADによって設計を行っている企業はいまだに多く存在します。3Dデータだけだとやり取りに手間が生じてしまうのです。
もちろん、無料でデータを読み込んで作業ができるフリーソフトも提供されているのですが、操作が限定的であったり、インポートやエクスポートが難解であったりとつかえないことも少なくありません。2Dの加工データに変換することで、3DCADを導入していない企業とのやり取りを効率化することができます。また、その他にも変換することによって、入力ミスなどの人為的トラブルのリスクを減らすことも可能です。
3DCADのデータを2Dに変換する方法
3DCADソフトの多くでは、2D変換する図面化機能を有しています。実際に、3DCADで作成したモデリングデータを2Dへと変換するコマンド方法について、わかりやすく解説します。
- ・3DCADで3Dモデルを作成、または、外部で作成した3Dデータを選択して開く
- ・3Dデータから「図面化」する機能を実行
- ・図面枠内に作成する投影図を配置する
- ・断面図や寸法、注記などを作成する
- ・図面化したデータを印刷やDXFデータに出力する
使用する3DCADソフトによって、多少手順が違いますが、大まかには上記のとおりで、3DCADモデルを2D化して出力することが可能です。出力したDXFデータを取引先に渡せば、2DCADでもデータを開くことができます。ただし、図面化したデータをDXFにして相手先へ渡す場合、使用している文字フォントに気をつけてください。
特殊な文字フォント(ソフトウェア特有のフォントなど)を使用した場合、相手先では「文字化け」してしまう恐れがあります。せっかく2D化させても文字化けしている状態では使用することができません。その場合、再度フォントを修正して出力をさせるため無駄な手間が生じてしまいます。フォントを使用する際には、一般的に使用されているフォントかどうかを確認してから出力するようにしましょう。
3DCADのデータから2D加工データの自動作成ができる「FeatureCAM」
3DCADは、さまざまなソフトが販売されていますが、その中でも「FeatureCAM」がおすすめです。
2D加工データも自動で作成できる「FeatureCAM」
「FeatureCAM」は、「フィーチャー認識」という機能を有しており、3Dモデルデータから穴やポケットだけ認識させて2D加工データの作成が可能です。使い方も非常に簡単で、3DCADデータを読み込み、「自動フィーチャー認識」を実行するだけで、穴やボス、ポケットなどの形状を自動で認識してくれます。3DモデルデータがあればZ情報も認識可能なので、簡単に精度の高い2D加工データを作成することができるでしょう。
「FeatureCAM」製品情報
「FeatureCAM」は、CADだけではなく、CAM機能も有しているソフトウェアです。3DCADで作成した図面を利用して、NC工作機械へ流し込むためのツールパスの作成、およびNCデータへの変換も容易にすることができるでしょう。ステップメニューから、順を追っていくことでNCデータを作成するナビゲーション機能を搭載しています。
そのため、CAD/CAMを初めて使用する方や、使い方がわからなくなってしまった方などに優しいCAD/CAMソフトウェアです。IGES、ParaSolid、Acis、STEP、STLなど、さまざまなデータ形式に対応しています。更にSOLIDWORKSやNX、CATIAなどのCADデータを開くことも出来ます。
3DCADは2DCAD使用取引先とのやり取りも楽々
3DCADは、3次元空間に立体モデルを作成することができるため、視覚的に製品のモデルを確認できるので、非常にわかりやすいです。しかし、取引先などでは、まだまだ3DCADではなく、2DCADで事業運営をしているケースも少なくありません。そのため、3DCADでモデルを作っても、2Dデータが欲しいといわれることがあるのです。
多くの3DCADでは、簡単な操作で作成した3Dモデルを2Dデータ化させる機能を有しています。簡単な操作で変換することができるでしょう。今回おすすめした「FeatureCAM」は、CAD/CAMを始めて使用する方でもわかりやすいソフトとなっています。ぜひ、検討をしてみてはいかがでしょうか。