1990年、アップル製PC「マッキントッシュ」版のCAMソフトウェアにて、マウス操作を取り入れたCAMの開発・普及に先駆的に携わる。以降、2次元から3次元CAMまで、多くのCAD/CAMソフトの開発および販売に携わり、金型加工や部品加工、多軸加工など、幅広い製造分野に精通。
ポストプロセッサ/加工シミュレーションに加え、切削加工現場のデータ通信システムにも精通。過去には職業訓練校の臨時特別講師を務め、現在も全国のCAMユーザーを技術支援・運用改善でサポート。
最終更新日:2024.11.20 / 公開日:2020.02.03

3DCADは、実際の試作品を作る前にさまざまな設計・検討ができるツールです。部品にあたるパーツや部品を組み立てたアセンブリなどさまざまな状態のデータが作れます。また、それぞれの3Dデータをもとに簡単な方法で図面を作成することが可能です。この記事では、パーツやアセンブリを3Dで作成する際のポイントや手順、おすすめの3DCADについて紹介します。設計効率をあげたいと感じている方やCADの導入を検討している方は参考にしてください。
CADのデータは、製品や試作品とは異なる呼ばれ方をするのが一般的です。ここでは、CADでよく用いられるパーツとアセンブリ図面について解説します。
3次元CADにおいて、製品を構成する形状のことを示します。製品を設計するにあたり必要となる一つ一つの部品形状のことをCAD上ではパーツと表現します。
組み立てることを意味する英単語(assembly)といいます。3次元上で作られた複数のパーツを組み合わせたものがアセンブリです。販売する製品状態をアセンブリという場合や、半完成品やユニット単位など機能のまとまりのことをアセンブリということもあります。2次元図面でいうと組み立て図に相当します。
部品にはパーツ図とアセンブリ図の2種類がありパーツ図が単品部品の形状などを示すものなのに対し、アセンブリ図面は複数の部品を組み立てた状態を示す図面です。組み立て状態や構成を展開した状態の図、構成表など多くの要素が盛り込まれるため近年では2D CADや3D CADを使って作成するのが一般的になっています。
アセンブリでは、設計意図を盛り込みながら部品の配置を検討することができます。部品は、画面上で軸方向を決めたら、それぞれの軸同士を一致させて固定する部品を提議したり、オフセット量や寸法などを決めたりして配置します。
3Dで形状を作成する際は、2D図面上で考えるよりも関係する部品が多く構成が複雑になりがちです。構想段階で形状や位置関係が不明瞭な状態のままで詳細に設計検討しようとすると、問題点を見つけるのに時間がかかってしまいます。そのため、パーツがある程度完成した時点からアセンブリデータを作り始める方が作業効率がよいです。
部品の構造を検討する際はそれぞれの配置関係を確認し、必要な機能が成り立っているか確認することが大切です。作ろうとする製品は立体であり、2DCADの場合は斜め方向や自由局面など干渉チェックがしづらいことも多いです。一方、3DCADは任意の場所で断面を確認したり簡易的な干渉チェックが行えたりなど2Dに比べると簡単に構造検証が行えます。
また、CADのなかには設計変更に追従しやすくするために、寸法拘束や幾何拘束をパラメーターで定義できるものがあります。基準となる位置やクリアランスを考慮するべき部品の対象物など、適切な設計意図が盛り込まれていれば、設計変更が比較的簡単です。3DCADは、2DCADに比べると複雑な形状でも構造の成立性が確認しやすく、設計変更などで修正したい場合の手間も簡略化できるというメリットがあります。
ここでは、簡単にアセンブリ図面の作成方法を紹介します。
ミッドレンジ3DCADではトップシェアを誇り、設計部門はもちろん教育機関などでも数多くの導入実績があります。パーツから図面を実行すると、即座に各方向の投影図が作成されるので、必要な投影図をドラッグ&ドロップで図面に反映させることが可能です。さらに、作成した投影図に対して、各方向の投影図作成機能が働くのでマウスカーソルの位置で作成される投影図を決めることができます。
図面環境でも作図は可能です。作図を断面図の切断線として設定することができます。3Dのパーツの形状を変更すると図面の形状も自動追従して形が変わるのが特徴です。また、1つのファイルでタブを設け、いくつもの図面を作成できるので管理がしやすくなります。
3DCADは、部品パーツとそれを組み立てたアセンブリデータで構成されていて、用途に応じてパーツの図面を作ったりアセンブリの図面を作ったりできます。3DCADでアセンブリ図面を作ると3Dの形状データを簡単に図面に投影でき、簡単に作図可能です。Solidworksのように形状や寸法の変更に追従できる3DCADも多いため、ぜひ参考にしてください。