フライス盤による斜め加工|NC機での作業におすすめのシステムとは?

2018年05月29日(火) 更新

プレスや溶接で作り切れない部品については、フライス盤を使い削り出して作成します。フライス盤の場合、アンダーカットがあるなどエンドミルがうまく入らない場合は斜め加工をする必要があります。汎用機での斜め加工は難易度が高くノウハウが必要ですが、NC機でプログラミングをすると、簡単にツールパスが作れます。ここでは、フライス盤とNC機それぞれの斜め加工手順の比較や、斜め加工に強いおすすめのCAMを紹介します。

目次

  • フライス盤の基礎知識
  • 汎用機とNC機による斜め加工の違い
  • フライス盤の斜め加工におすすめのシステム
  • 斜め加工はフライス盤よりも5軸対応のNC機がおすすめ

フライス盤の基礎知識

フライス盤とは?

回転する刃物で部品を削る加工のことを「フライス加工」と言います。フライス加工を行うフライス盤は別名「ミーリングマシン」とも言い、一枚または複数の切刃をもつフライスを回転軸に取り付けたものです。
フライス加工では切削したい部品を固定し、フライスを動かして平面加工や溝加工、穴あけなどの加工を行います。ろくろのように製品を回転させる旋盤とは異なり、平面だけでなく溝や歯車といった複雑な加工ができます。

フライス盤の種類

フライス盤は非常に種類が豊富です。まず汎用フライス盤で一般的なのは縦型フライス盤です。切削工具を取り付ける主軸が地面に対して垂直(縦)方向についているのが特徴で、ひざ型、ベッド型があります。
このほか、主軸が地面に対して水平(横)方向についている横型フライス盤、テーブルを自由に傾けられる万能フライス盤、長物の切削に向いている平削りフライス盤などがあります。

汎用機とNC機による斜め加工の違い

汎用フライス盤による斜め加工

汎用フライス盤を使う場合、工具や材料の取り付けやエンドミルと材料の位置合わせ、切り込み量の定義などはすべて手作業です。汎用フライスは主軸が一定方向に決まっているため、斜め加工の調整は難易度が高いです。メモリやダイヤルで微調整をする必要があるため、時間がかかるだけではなく、熟練したノウハウも必要です。

NCフライス盤やマシニングセンタによる斜め加工

NCフライス盤やマシニングセンタは、テーブルやフライスの送りなどをプログラミングで制御できます。フライス盤と比べて段取りやツールパスを検討するのに時間がかかる傾向がありますが、CAMを使いパソコンでツールパスの設定を半自動的に生成することも可能です。
特にマシニングセンタであればATC(自動工具交換)機能により刃物交換も可能です。X・Y・Z軸に回転軸・傾斜軸を加えた5軸を制御するNC機やマシニングセンタでは、斜め加工が必要となる複雑な形状でも簡単に作成できます。

フライス盤の斜め加工におすすめのシステム

2次元CADデータ、3次元CADデータによって作業の流れは変わります。2次元CADデータの場合は、加工方向を設定し、その方向で図形を合わせる事で、図形データに対してプログラムを作成することが出来ます。3次元CADデータの場合は、傾斜角度を形状から測定できるので、簡単に加工方向を設定できます。そこからは自動でプログラムの作成が出来ます。

斜め加工はフライス盤よりも5軸対応のNC機がおすすめ

フライス盤やフライスには、たくさんの種類があります。斜め加工は難易度の高い加工のため、5軸に対応するNC機やマシニングセンタがあれば簡単に部品を削り出すことができます。その際FeatureCAMのようなプログラムを活用すると、より検討時間を短縮することができますよ。

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