FeatureCAMの機能
フィーチャーとは・・・
フィーチャーとは、形状特性定義の事です。FeatureCAMのシステムには日常的に使用される「穴、ポケット、ボス、溝、面取り、座ぐり」等の加工が登録されております。しかしCADにおけるフィーチャーと違い、その形状には素材からその形状までの加工パスの情報を含んでいます。あとはパラメーターに数値を入力するだけで、FeatureCAMがその形状に合わせたNCデータを作成します。したがって例えオペレーターがボス加工やポケット加工の段取りを知らなくてもNCデータを作成出来ます。
3次元形状から面取り部分を自動認識
FeatureCAMでは、3次元データに対して面取り可能部分を自動的に抽出します。全てもしくは選択することで面取り加工のプログラムが作成できます。更に、工具が壁に干渉する事が無いように自動的に制御します。
FeatureCAM 新構成※2020年1月にプランはUltimateのみとなりました
- FeatureCAM Standard・・・基本モジュール
- FeatureMILL 2D、FeatureMILL MD、FeatureTURN、FeatureWIRE、FeatureRECOGNITION、STEP読込、CATIA V4,V5ダイレクトインポート、Pro/Eダイレクトインポート、NXダイレクトインポートが含まれます。
- FeatureCAM Premium・・・上位モジュール
- FeatureCAM Standard機能、FeatureMILL 3DMX、FeatureMILL 3D、FeatureTURN/MILL、
Solid Modeling、イケール設定、位置決め5軸、マシンシミュレーションが含まれます。
- FeatureCAM Ultimate・・・最上位モジュール
- FeatureCAMの全ての機能が含まれます。
FeatureCAM 旧構成
・FeatureMILL 2D | 2次元半フライス | 加工用ソフトウェア |
---|---|---|
・FeatureMILL MD | 簡易3次元フライス | 加工用ソフトウェア |
・FeatureMILL 3DMX | 一部機能制限された3次元フライス | 加工用ソフトウェア |
・FeatureMILL 3DHSM | 3次元フライス | 加工用ソフトウェア |
・FeatureTURN | 旋盤 | 加工用ソフトウェア |
・Feature TURN/MILL | 複合旋盤 | 加工用ソフトウェア |
・Advanced TURN/MILL | 多機能複合旋盤 | 加工用ソフトウェア |
・FeatureWIRE | ワイヤーカット | 加工用ソフトウェア |
・5 Axis Positional | 位置決め5軸 | 加工用ソフトウェア |
・5 Axis Simultaneous | 同時5軸 | 加工用ソフトウェア |
・FeatureRECOGNITION | フィーチャー認識 | 自動認識モジュール |
・Solid Modeling | ソリッドモデリング | 3次元モデリングモジュール |
・Machine Simulation | 機械シミュレーション | シミュレーションモジュール |
・Tombstone Machining | 横型イケール設定 | イケール設定モジュール |
・Native CAD Imports | ダイレクトトランスレータ | 各種CADデータ取り込みモジュール |
FeatureMILL 2D
- ・ステップバイステップの対話形式により正確なツールパスを素早く簡単に作成が出来ます。
- ・削り残し箇所を認識して領域を指定することなく、指定した工具での最適なパスを作成することが出来ます。
- ・単一パーツのプログラムを多数個取りプログラムとして結合できるため、プログラム時間を最小限に抑えられます。
- ・同一断面の2.5次元加工も作成が出来ます。
- ・X,Y,Z軸以外に、A,B軸の作成が出来ます。
FeatureMILL 3DHSM
- ・フィーチャー認識機能を標準搭載。
- ・2D同様に、対話形式により3D加工が素早く簡単に作成が出来ます。
- ・削り残しを素材定義することにより、無駄の無い加工パスを作成出来ます。
- ・加工後の形状をモデルデータと比較し、削り残し・削り過ぎを視覚的に表示することが出来ます。
FeatureRECOGNITION
3次元CADデータを読み込み、「自動フィーチャー認識を実行する」という最小限の操作で2次元加工部分のNCデータを作成します。フィーチャー認識は、穴(単純穴、段付き穴等)、形状(ポケット、ボス、溝、輪郭)を自動認識します。さらに割出しのかかった穴や、Feature MILL/TURNで作成された端面上の穴を自動認識します。取り込んだフィーチャーの編集もダイアログに数値を入れれば瞬時に加工パスを変更出来ます。 これはFeatureCAMがフィーチャーベースCAD/CAMだから出来る事で、ただ取り込むだけではありません。
FeatureTURN
- 内径、外形溝やネジ切り加工も作成が出来ます。
- アンダーカット領域の切削を回避する加工パスを作成できます。
- 削り残しを認識して、別工具で追い込み加工パスを作成が出来ます。
- カスタムホルダーの干渉チェックや確認し易い内径加工のシミュレーションを搭載。
- サブスピンドル、バーフィードを搭載した機械に対応しています。
Advanced TURN/MILL
- 角度を持った面にB軸角度を指定することで、B軸を振った傾斜加工が作成できます。
- 複数のターレットを搭載する複合旋盤加工機械に対応しています。
- マルチターレット間の複合旋盤加工操作を"ドラッグ&ドロップ"で複数の工程を同期させることが出来ます。
FeatureWIRE
- ・ダイやパンチ、サイドを含むパーツ作成のための幅広い加工に対応しています。
- ・EDM加工設定、ワイヤー切断/結線設定、カッター補正設定を含むデータベースを搭載。
- ・上下異形状(4軸)加工に対応しています。
- ・3次元モデルから輪郭軌跡抽出が可能です。(FeatureRECOGNITION が必要)
5 Axis Simultaneou
- ・3次元加工に対して「工具軸」の制御をするだけで、5軸加工パスを作成することが出来ます。
- ・ホルダーを自動回避した加工を作成することが出来ます。
動作環境
OS |
Windows7 Professional(64bitのみ対応) Windows8.1 Pro(64bitのみ対応) Windows10 Pro(64bitのみ対応) |
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CPU | Intel及びAMD製プロセッサ(3GHz以上 推奨) |
メモリ | 16GB以上 |
グラフィック | OpenGLに対応したグラフィック (NVIDIA Quadroシリーズ 推奨) |